北投温泉「瀧乃湯」で新体験
2月の台北旅では、台北市内からMRTで40分ほどの北投に一泊することに。
北投といえば台湾有数の温泉地。私たちは3カ所の浴場を楽しんで来ました。
まずは日本統治時代に建てられたという「瀧乃湯」。
もう110年くらいの歴史があるとか。外観からしてちょっと入るのに勇気いる感じ。
入湯料はひとり100元(約350円)。
泉質は強酸性硫鉱泉(pH1.2±0.2)、温度は44度前後。
お湯のなかに髪をつけてはいけないし、皮膚もこすってはいけない。
1回の入浴時間は3~5分で、多くても3回までというルールがあるらしい。
番台のおじちゃんに「熱いよ!?本当に大丈夫??」と真剣に心配された(脅された?)けど、こちらは温泉慣れしている日本人だよ!?大丈夫!!といわんばかりに堂々とお金を支払ったものの、女湯の暖簾をくぐるとかなり狭い脱衣室と、その奥の浴場の光景に息をのむ。
地元のおばちゃんたちが狭い浴場の中けっこうな人数居たが、湯船につかっている人はわずか。みんな椅子などに座って休憩していて、私たちが入っていくとこちらをジロりと見た。みんな肌が真っ赤だ。
無言でおばちゃんたちの間を抜けて脱衣場に向かう(洗い場の奥が脱衣場っていうか棚があるだけ)。ちょっとおろおろしていると、おばちゃんたちが片言の日本語と台湾訛りの中国語で指南してくれる。
洗い場の水道からは水しか出ないので、湯船のお湯を汲んでバケツで調整する。石けんなどの使用は不可、ほんと身体を流すだけ。髪をしっかり結んで・・・いざ湯船へ!
あああああっっつい!!!!!
あまりの熱さに片足の半分も入れないわたし。
おばちゃんたちの「いいから思い切り入りな!」の声を受けつも、片足つけては戻し、つけては戻し・・・とその時、友人がザブン!とお湯に全身入った!!と同時に今まで無言で見守っていたおばちゃんたちからも「おぉ〜!!」と歓声が。
これにはおもわず笑った。よくわからないけど一体感。
わたしも思い切って全身入ってみると・・・おや、意外と大丈夫!しかしちょっとでも身体を動かすと、全身が刺すように痛い!「いたたたたた!!!」と逃げるようにお湯から出る。地元のおばちゃん曰く、身体を動かすと痛いから、入ったらじっとして動いちゃだめなんだとか。
何とかだましだまし、短いけど3回ほど湯船に入った。妙な達成感と、最初は怖そうだったけど実はとびきり親切だったおばちゃんたちに感謝を伝え、笑顔で別れをつげた。
身体も温まって、妙な爽快感だったのだけれど、何よりおばちゃんたちとの裸の交流?で地元感を味わえたのが何とも言えない思い出。
なんともクセになる温泉「瀧乃湯」。日本に縁もあるし、北投に行ったら是非行ってほしいところです。
北投で泊まった宿はこちら。
北投温泉 瀧乃湯
6:30~21:00 無休
入浴料 100元
※2016.9.23現在、改装中との情報有り。